NHK Eテレ SWITCHインタビュー 達人達(たち)「杉本博司×田根剛」を観ました。
※9/29木曜 ~
田根さん、僕よりずっと若いのですが、杉本さんに負けず劣らずの言語力、
話すリズムや声のトーン、姿勢や話した後の笑みがとてもセクシーな方だなぁ~と見惚れました。(^^)
杉本博司さんは、日曜美術館のモランディ特集の時にも出ておりましたが、
古代の人類が観た風景を写真に撮った作品「海景」が日本円換算で3900万円での落札を記録し、
日本人として現在、もっとも世界で評価されている美術家(写真家)ではないでしょうか。
アンドレアス・グルスキーやシンディ・シャーマンなど、写真家の活躍が目立つようになりましたよね。
田根剛さんは、高校在学中までジェフユナイテッド市原のユースチームで活躍し、その後怪我のためプロサッカー選手の夢を絶ち、
大学在学中にスウェーデンの大学に留学。卒業後、再度海を渡りデンマーク王立アカデミーにて客員研究員、イギリスの設計事務所に勤務し、
2006年、パリを拠点に2人のパートナーとDGTを設立。その後、26歳という異例の若さで国際コンペ「エストニア国立博物館」で最優秀賞授賞した方。
新国立競技場の国際デザイン・コンクールにおいて、最終審査に残ったことで、日本でも認知された方です。
※作品NO26 古墳スタジアムと言われています。
対話の中で杉本さんがモダニズムの建築は20世紀までの建築だと話が出てきます。
では21世紀に入り、これから目指す建築とは?
多くの建築家は行き詰まりを感じている中、記憶をたどることのできる建築を設計する田根さんも
杉本さんの言葉に興味深々。
で、出てきた答えが『行き詰ったら戻ればいい』。
凄い。凄すぎる一言でした。
杉本さんの言葉だから確信に変わった人も多い気がします。
新国立競技場の設計はザハから隈研吾さんの法隆寺五重塔のような日本建築の知恵を現代的なかたちで生かした作品となったわけですが、
田根さんの作品は古墳まで戻っています。
って、悪意があるように聞こえるかもしれませんが、
そうではなく、杉本さんの言葉にはきっと続きがあって、『行き詰ったら戻ればいい。戻って未来を感じろ』と、そんな感じが僕にはします。
そう思ったときに、田根さんの作品には人々の心までも凌駕するほどの未来を感じるのです。
スタジアムを覆いつくす森や植物、鳥も行き交うでしょう。クリーンで地中に近いほど温熱差も減少します。
ITと言っていた言葉もすでにAIへと移り変わってきております。
人工知能をもったロボットたちが町で活躍する日まで、それほど遠くない現実。
ロボットと暮らす街に似合うのは、緑豊かな環境だと、田根さんの作品観て感じるものがあります。
franka…