上品のコツ
画像は図面を持ち込み、加工していただいている様子。
何を造っているかはちょっと企業秘密ということで・・・ (^_^;)
お客様それぞれの想いをカタチにしていく際に、既製品ではどうしても納得いかないことが多々あります。
そんな時、出来ることはトコトンやってしまいたいという想いが僕にはあって、それがFrankaらしさだと思っております。
たとえば、こちらの玄関ドア。
こちらのドアは最終、下の画像のように仕上がります。
カッコイイことを言いますと世界に一つしかないデザインのドアです。
なので、そのプレミア感がお客さまに喜んでいただけるという気持ちがあります。
しかし、それは結果での話。
こちらのお住まいですと、建物のボリュームがあることに加え、デザインの核の部分に「上品」ということがあって、
その為にどうしても天井いっぱいまで高さのある玄関ドアに仕上げたいと思いました。
でも、制作することによってのコスト、機能性、メンテナンス性に支障をきたしてはお客様に喜んでいただけるものにはなりません。
ではどうするか?
たとえばコスト面では問屋などの中間コストを省き、直接、製作会社に図面を持ち込み加工することでお客様に負担をかけないようにするのです。♪
さて、ここから本題となるのですが。 (^_^;)
皆さん「上品」と聞いて、何を想像しますか?
上品な人だなぁ~と思う時、その人の姿勢であったり思考や会話、着てる服、乗ってる車、住んでる家・・・
どれもある一定の基準があって、その基準と比べることで上品を図っているようなところがあるのではないでしょうか?
でも、ハイブランドの服を着て、高級車に乗っている人を見て上品だなぁ~と思う人って少ないですよね。
なぜなんでしょう?
そこを少し掘り下げると、
千利休の創り上げた詫び寂びといったマインドが日本人にはやはりあって、
それは利休のような知恵と自信を持ち合わせた人、そしてそれを手に入れるための「謙虚な人」ということではないかと思います。
ここで間違ってはいけないことが、マインドの話だということ。
モノを合理化し、生産性を上げることも人間の知恵ですが、心を育てる知恵とは違うということ。
手紙をワードで作成するのか、手書きで書くのか。みたいな・・・
そんなことを考えますと、上品な人や上品なモノって、どれも合理性とはちょっと距離を置いた感じがすると思いませんか?
そこにあるのは「丁寧」だということではないでしょうか。
だから、心を込めて丁寧に考え、創られたモノにはマインドが宿り、ひと手間もふた手間も加えられたものには上品さも宿る気がします。
だったら、ハイブランドの服を着て、高級車に乗っている人は上品でしょ?ってなるのですが、
そこには奥ゆかしいという行為、さりげないという行為に美徳があると賛美してきた経緯から、上品とはかけ離れた感覚を持つのだと思います。
先日移動中にFMラジオを聞いておりましたら、フランス在住の元CAの女性が、フランス人はとても親日家が多いと言っておりました。
対して日本人もフランスが好きですよね。
どちらもお城やワインや日本酒といった文化が似ており、何よりも「上品さを感じる」ということがあるそうですよ。(^^)
ご相談はinfo@franka.jp まで Frankに・・・ (^_-)
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