大量消費のモノ余りの時代から、少量の上質なモノを長く使って丁寧に暮らす、そんな変化を皆さんも感じておられるのではないでしょうか。
しかし日々の生活においては子供への投資の負担や職場での人間関係、ニュースを見れば政治経済や国際問題など、
不安な要素ばかりが目に付き、心にゆとりを持つことさえ出来ないということも現実だと思います。
住まいというのは暮らしに密接に関わるモノです。わたしたちは、目の前のお客様に対して希望を超える住まいを提供し、より幸せに暮らしていただきたいという願いを持っております。
同業者の方やブログを読んでいただいている方から、よく「お金持ちの大きなお家が多いね」と言われることがあります。
そう言っていただくことは、やはりお客様に感謝することなのですが、僕自身はお金をかけてすべてを上質なものにした暮らしだけが素敵で輝いて見えるものだとは思っていません。
安い素材でも、工夫次第では十分にかっこよく素敵な住まいは実現できますし、無理せず自分らしく暮らす住まいを手に入れ、日々の生活をいかに快適にそして心豊かに過ごすことが出来るかだと思っております。
モノを持たない暮らしということがあるようですが、結婚をし、家族が増えれば、その分必ずモノは増えます。
子供が成長するにしたがって必要なものも増え、想い出のモノも生まれてきます。
モノはその人自身の今を、過去を映し出します。憧れのモノは手に入れたいというパワーを生み出すこともあります。
そんなモノに対して向き合うことは、人間にとって必要不可欠なことです。
「部屋は収納が広くする」という言葉があります。
日々の生活を快適で豊かなするための収納と片付けのルールを簡単にまとめてみたいと思いますので、是非参考にしてみてください。
①モノから考える収納のルールと②暮らしの変化から考える収納のルール
①モノから考える収納のルール
1、日常使用するモノの収納は使う場所と片付ける場所をセットで考えること!
現在持っているモノ、今後増える可能性のあるモノをチェックし、どの空間に置くのか、どう収納するのか、間取りと照らし合わせながら計画をしてください。
日常使用するものの大半は家事に関わるモノです。
以前にお伝えしましたパジャマの法則、脱ぐ➡洗う➡干す➡たたむ➡仕舞う➡着る のように、動く距離を短くし、使う場所にモノがあることが生活を楽にしてくれます。
日常使用するものは大人だけに限ったことではありません。
例えば子供部屋を2階に計画した場合、子供は帰宅後、自分の部屋までランドセルやカバンを持っていくでしょうか?
持っていなかないことで、「ちゃんと自分の部屋に持っていきなさい!」なんてなりませんか?
こちらは奥様お一人で経営されている美容室の画像ですが、ランドセルやかばんをしまい、服を掛け、家族の近くで宿題や書き物をする・・・。
このようなスペースを住まいの一角に設けるだけで、改善出来るかもしれません。
2、日常使用しないモノの収納は高さを生かし、種類をセットにして保管する。
ストックするもの(BOXティッシュ・乾電池ete…)、イベントに使用するもの(クリスマスツリー・ひな人形etc…)、思い出のモノ(アルバム・文集etc…)、季節のモノ(ヒーター・扇風機etc…)、貴重品(通帳・実印etc…)、来客用のモノ(布団・座布団etc…)、旅行のモノ(スーツケースetc…)、家電(ミシン・アイロンetc…)、贈答品(引き出物・花瓶etc…)、
ざっと書いただけでもこれだけのモノがあります。
ここでお伝えしたいことは、どこに収納するか?という間取りの話ではなく、どう収納するのか?ということです。
日常使用しないものは、どうしても乱雑になりがちです。どれだけ空間があっても棚のない本は積み重ねることしか出来ませんし、手前にモノがあると奥のモノは取り出せません。
いつでも取り出せる工夫をすることはモノを眠らせずしっかりと活用する秘訣でもあります。
また、アイロンとアイロン台のように、種類ごとにセットで収納することは、モノの行方がわからなくなることを防ぐのでとても大切なポイントです。
ここでお勧めするのは可動棚です。モノの高さに応じて棚を変えられ、価格も抑えることが出来る優れものです。
3、外で使用するモノの収納を考える。日常の片付けは玄関収納が解決します。
スタッドレスタイヤやスノーボードやサーフィン、キャンプ用品、DIYの道具やガーデニング用品、日常使用することの多いコートや子供のスポーツ道具など、
外で使用するものは玄関までで収納し、中に持ち込まない工夫が必要です。
フランカの住まいには必ず玄関に隣接した大きな収納を設けております。これだけで、約50%の片付けが解決すると言っても過言ではありません。
また、趣味の道具が多い方は、住まいを計画される段階から、外部に倉庫を設けた資金計画されることをお勧めいたします。
4、収納の仕方(内部)を考える。収納の仕方で快適さが変わる。
例えば、同じ衣服でもコートやジャケットならハンガーを使用しますが、ウールのセーターなどはハンガーだと伸びてしまいますよね。
ハンガーや棚、引き出し、手持ちの家具など、初めに収納の仕方を計画することは、美しく快適な生活につながります。
パイプは収納がしやすく便利な反面、収納量が少なくなるデメリットがあります。引き出し式の収納は収納量がある反面、モノが隠れがちになります。
例えば、何本もジーンズをお持ちの方の場合は、SHOPのように棚置きすることで常に存在を確認出来たり、たくさん収納出来たりするケースがあります。
5、モノの場所を全員が把握できるようにする。
モノが片づけられない原因は、どこに片づけていいのかわからないというケースもあります。
せっかく片づけたのにまた散らかってしまうという、どこかダイエットのリバウンドに似たところがあります。
100円均一に行くと、貼ってはがせるシールや大きめの収納BOXなど充実しております。普段使用しないものなどは特に保管場所を忘れがちになりますので、
何がどこにあるのかわかるよう表記したり、モノの住所をしっかりと決めてあげることが大切です。
いかがですか?ざっと書いてみたのですが、それほど難しいルールはございません。
それよりもしっかりと収納出来ている姿を想像してみてください。
すごく気持ちがいいと思いませんか?(^^)
どんなに広いお家でも、どんなに高価なモノがあっても、片付かない住まいは暮らしにストレスを生んでしまいます。
特に新築を建てられる際は間取りばかりに目を奪われがちとなりますので、必ず間取りと収納と片付けることはセットでお考えください。
今日はここまで。。。
②暮らしの変化と片付けのルールは、また次回書きますね。
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