指宿 薩摩伝承館
指宿にある薩摩伝承館での話。
日本古来の和様の建築様式、反り屋根に平瓦と丸瓦の美しすぎるほどの並び。
静寂の中、浮かび上がるように水上にたたずむその姿に息を飲んだ。
白うさぎを追いかけて迷い込んだアリスの如く『ここは幻想の世界なのか?』
薩摩伝承館 http://www.satsuma-denshokan.com/
夜になるとあやしくて危険な装いを纏った建物に変化した。
絢爛豪華、ジャポニスム、花鳥風月、
現実と幻想のきわで彷徨う、クリムトの世界に入り込んだ感覚だ。
話は変わるが、鹿児島市美術館にてアンディ・ウォーホルの作品に出会った。
モネ、セザンヌ、ボナール・・・秀逸すぎる絵画の数々を踏み石の上を歩くように見て回ると、圧倒的な存在感を放つパンダがいた。
アンディ・ウォーホルのジャイアントパンダである。
シナスタジアの人が見れば、とてつもなく大きな ド が見えるに違いない。そんな作品だ。
『アンディ・ウォーホル様。動物にお化粧するなんて、無限にカッコいいではありませんか。』
薩摩伝承館にクリムトの絵画は、ミスドと所ジョージくらい最高の組み合わせに違いない。
しかしウォーホルのジャイアントパンダを飾ることで、空間も建物もすべてがカッコよくなると感じずにはいられなかった。
カッコいいなんて個人の主観以外なにものでもないのだが、
ためらわず書くと、ピアソラのバンドネオンから放たれる悪魔と天使が交差したタンゴをイマジネーションし、脳裏に響かせた。
松の木も社交ダンスしている・・・
最高だ。
薩摩伝承館。
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